ビエンチャンの旅 カオヂーパテー

 ソーンテーウをタラート・サオで下りる。ビエンチャンの中心部にサオという大きな市場(タラート)がある。目的はトイレと両替である。宿を探すためにこれからどれくらい時間がかかるかわからないので用を足し,宿代と食事代をキープに両替をタラートで行うために・・・。
 用をすませて,まずは,腹ごしらえをしようとカオヂーパテー(バゲットサンド)を食べに行く。サムセンタイ通りにある店で,店の名前はない。何処かに書かれていたのだろうが小生が読めなかったのだろう。サムセンタイ通りをナンプー〈噴水)方向に曲が手前のラオスの黄色の郵便ポストがある隣。

 カオヂーパテーである。フランスパンにレバーペースト,焼き豚,青パパイヤ(ちょっと酢漬け),ピクルスじゃないがちょっと酸っぱい胡瓜,パクチをはさんだバゲットサンドである。

 バゲットは七輪というよもブリキの盥の炭火で炙る。

 この店の料金表である。小生は,Pate au foie du porc のHalfと Lao Ice Coffee を,もちろんフランス語で言うことはできないので,「アオ カオヂーパテー クルング ガップ カフェ・イエン」のタイ・ラオちゃんぽん語,何れにしても訛っているのだ。代金は18000キープ〈邦貨180円)である。

 食事をすませて,そして,ワット・ミーサイ界隈まで歩き,フゥアン・パック(ゲストハウス)を物色する。シャワー・トイレ付き,ファン有りの部屋が確保できた。,一泊90000キープ(900円)である。日本の宿泊システムに慣れてしまった者からみると安いと思うが,ファラン(欧米人)のバックパッカーはまだ値切っていた。
 

ビエンチャンの旅 メコン川の夕陽

 タイでいうとソイ〈路地)になるのだがフランコーギン通りを出てファーグム通りを渡るとメコン川の土手に出る。ビエンチャンの通りのほとんどは片方向通行で,ファーグム通りのような双方向に車が流れているのは珍しいのである。そして左側通行なので道を渡るのにちょっと戸惑ったりして!
 
 雨季なのでメコンの水量は多い。寒季に来たときにはタイのシチェンマイの街側を流れていて,土砂を採取シているダンプカーが川底を走っているのが小さく見えた。
 雨季なので,夕陽はあまり期待していなかったが・・・。

 雲にぽっかり穴が開く。

 次の日の夕陽である。

 ビエンチャンの人たちって本当に夕陽見が好き。夕陽見物をしているのはほとんどがラオス人である。

ビエンチャンの旅

ビエンチャンの旅をまとめてみる。

 タイの首都クルンテープバンコク)のフアラムポーン駅から,ラオスの首都ビエンチャンへ行く。写真はフアラムポーン駅の正面玄関である。乗客は,タクシー,バス乗り場,地下鉄に直結している正面左を利用しているので写真で見るフアラムポーン駅は殺風景である。

 駅構内はたくさんの人たちで,大きな待合室というのかコンコースである。坊さんや小生のような老人は椅子に座り,その他の人たちは地べたに座って列車が入線してくるのを待つのである。正面の大きな額はチュラロンコン大王である。タイの欧米化〈近代化)に貢献された王様で,鉄道事業もチュラロンコン大王の業績と思われる。大王の額の下は,日本で云うところの改札口である。その両サイドはキップ売り場になっていて,私もふくめ外国人は左側でキップを買うことになっている。
 
 小生は,駅弁がわりに駅前の屋台でカオニャオ(蒸かしたもち米)とレバーと焼き鳥の串を買う。食料の入ったビニール袋と砂糖がたっぷり入った緑茶を下げて大王の額の下をくぐり,ラオスとの国境の街ノンカイ行きの列車が出発するホームへと向かった。

 小生は,エアコン付き2等寝台下段で,ノンカイまで758バーツである。ちなみに3等車座席は253バーツであるどこ
 
 タイ国鉄のエアコン付き2等寝台の車内の様子である。写真の少女たちが列車に乗り込んできた。両親と妹,それから両親のどちらかの母親である。列車の発車間際におばあさんを置いて家族たちは帰っていった。

 20:00発の列車は20分遅れで出発。タイ鉄道は改札口がないので,列車が出発してまもなくすると車掌が検札に来る。それから,ベットメーキングが始まる。ベットメーキングは各車両に乗っている担当者が行う。列車に乗ったらこの車両の担当者に自分のキップを見せておくとよい。列車内の放送がないので,目的地の駅が近づくと教えてくれたりする。
 おばあさのところで車掌が何かわめいている。先ほどの妹が乗っていて,おばあさんはベット代を請求されているようだ。おばあさんがバンコクまで孫を迎えにきたのだ。タイにはよくある風景で,地方から出てきた夫婦は国元の親に子どもを預けてバンコクで働くといういやつである。
 列車は翌朝08:25ノンカイ着であるが,この時刻にウドンタニにまだ着いていなかった。
 
 まもなくするとウドンタニ駅に着く,朝の列車内風景である。写真の女性はウドンタニで降りて行った。ラオスへ安く行こうと思ったら,ここで降りてビエンチャン行きの国際バスに乗る方法がある。ビエンチャンのバスターミナルまで80バーツで行くことができる。

 ウドンタニからノンカーイまでの乗車時間は1時間ほど,列車は1時間ちょっと遅れて終着駅ノンカーイに到着した。タイでは,1時間ぐらいの遅れは遅れたうちに入らない。では,何時間遅れたら遅れたことになるのかは知らない。昨夜のおばあさんと孫はノンカーイまで来た。おばあさんは大きめなバックを2つと段ボール箱1つを持って,孫を連れてる。降りられる状態ではないので小生が手を出した。
 到着したホームの向かい側にラオスのタナレイン行きの2両編成の国際列車が止まっている。おばさんと孫をトゥクトゥク の乗り場まで連れていった。イミグレーション行きの乗合トゥクトゥク が呼び込みをしている。前回,ノンカーイに来たとき,乗客が列車から降りたってしまうと,ものの数分で駅前からトゥクトゥク が消えてしまったのを見ていたので,乗り遅れて一人になるとやばい。トゥクトゥク をチャーターしないといけなくなる。駅は街からどはずれのところにあるので,次の列車が来る夕方まで陸の孤島になってしまうのである。ファランが2人乗っていたトゥクトゥク に飛び乗ってしまった。トゥクトゥク 代金30バーツ。ああ,駅,国際列車の写真を撮りそこねた。
 タイ側のイミグレーションである。

 タイでの出国手続きをすませイミグレーションを出ると,メコン川に架かるタイ・ラオス友好橋を渡ってラオス側のイミグレーションへ行く連絡バスが待っているので乗り込む。バス代15バーツである。

 バスの中のようすを見ると,ほとんどがラオス人である。タイ側に出稼ぎにきていた人たちである。バスは友好橋を渡る。

 ラオス側のイミグレーションである。ラオスへの入国手続きを行う。日本人は15日以内の滞在の場合は,ビザは不要である。小生はビザがいらないので,連絡バスを降りたところの窓口で出入国カードをもらい記入した。

ラオス入国カード記入で注意する点

  • ◯ ARRIVAL CARD(入国カード)
  • Entry Point(入国地点) この欄は Ariportを書くようになっているが,陸路からの入国なのでFriendship Bridgeと書く。
  • Place of Birth(出生地) 出生地なんて何故必要,へーという感じだ。小生現在埼玉県民であるが,生まれは東京なのでTOKYOと書く。
  • ビザ番号,ビザ発行日,ビザ発行場所の記入は不要。
  • Travelling From 昨晩,泊まったところなのでBANGKOKと書いた。
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  • ◯ DEPARTURE CARD(出国カード)
  • 出国カードも入国カードとほぼ同じことを書けば良い。タイの場合,出国カードはパスポートにホッチキスでとめてくれるが,ラオスは出国カードだけをよこすので紛失しやすい。帰りのイミグレーションで出国カードがなくて,トラブっている人がいた。

 タイの入国カードでもそうだが,職業の欄のこと,只今小生無職なので,年金生活者(PENSIONER)と書いているが,正しい使い方なのかどうか知らない。注意されたことがないので,いいかで使っている。
 それから,前回入国したとき,税関申告書を書かされたが今回は書かされなかった。
 
 ラオスのイミグレーションを出て,ビエンチャンまでの足は自分で確保しなければならない。さー,ここでタイ語ラオス語のちゃんぽんでビエンチャンの街の中心部まで行く交渉をしなければいけくなった。街の中心部タラート・サオまで,ソーンテーウ〈乗合トラック)で200バーツで落着した。300バーツ取られてもやむおえない距離であるので納得する。タイのバーツが通用する。
 

ルアンペット

 タイに来るようになって好きになったものにルアンペットのタイスキがあります。ルアンペットと呼んでいますが店の名前をようく見ると「ルアンペットスッキーヤーキー」と書いてあります。また,客はルアンペットのタイスキと云っていますが,店はスッキーヤーキーなんですね。いずれにせよ有名なタイスキの老舗ですが,小生は,本店が何処にあるのかも知りません。行く店はシーナカリン通りにあります。もうパークナームの近くですから観光客の方は,よほどの事情がない限り通ることもない所です。
 MKのタイスキを食べなれた人が見るとちょっとルアンペットのタイスキはやぼったい感じがするかも知れません。MKのタイスキのネタは練り物など種類が豊富ですが,ルアンペットは肉と臓物が中心でイーサン料理のチム・チュム鍋に近いですね。

 写真は豚肉です。味噌と卵がのってきます。この一皿で120バーツです。赤い皿のものは,50,60バーツです。

 肉と味噌と玉子をからめます。写真手前は海鮮ミックス,奥は肉と内臓のミックスです。

 野菜のミックスを一皿,120バーツです。葉物の野菜は手でちぎって入れます。タイスキの野菜はぐたぐたに煮崩れたほうが美味しいようです。海鮮,肉を鍋に入れます。
 孫がちょっと写っちゃいました。氷が入った液体はビールです。ビールは氷を入れて飲むのが当たり前です。


 ルアンペットのタイスキのタレと薬味です。薬味は唐辛子,ニンニク,ライムのこの一皿18バーツです。タレは無料のようです。レシートに記載がありませんから。
 ルアンペットのタイスキでなにが美味いかというとこのタレなのです。この独特の風味は腐乳だそうです。息子の嫁(タイ人)は「ジイチャン・チョープ(好きね)」と,タイに来る度にここに来て,いい加減にしろといった感じで,好き嫌いがあるようです。

*ルアンペットは,タイ語表記と「金島」と書かれた漢字表記があります。
円高バーツ安で,1パーツ2円50銭位です。


携帯電話

タイで使っている携帯電話です。
  

  • 1 メーカーは「NOKIA」です。昨年の9月にNOKIA直営店にある機種で一番安いのを買いました。屋台などへ行けばもっと安いのがあるかと思いますが,トラぶったときにタイ語初心者ですのでサービスを考え直営店にしました。
  • 2 携帯の電話番号屋でOne-2-Call社のSIMカードを買いました。宝くじもそうですが,タイ人は番号に何かウンチクがあるようで,番号によっては高いのがあるようですが,とりあえず一番安いのを買いました。
  • 3 通話料金支払のために,にOne-2-Call社の通話プリペイドカード,300バーツのものをセウエン(コンビニ)で買いました。通話プリペイドカードの裏面の「1-2-Call 300THB」と書かれている部分のロウをコインではがしピンナンバーになる12桁の数字を出します。そして,携帯へ*120*12桁の数字#を入力して,通話ボタンを押し,メールでOne-2-Call社からメッセジがきたら使用可能になります。

  

  • 通話プリペイドカードをコンビニで買うとき,通常はレシートにピンナンバーになる12桁が打たれてきます。「One-2-Call」と日本式英語で読んでも,タイ人の店員にはタイ式英語読みでなければ通じません。タイ式英語でトラブって別の携帯電話会社のピンナンバーをレシートで受けとってしまった場合は返品不可ですので,写真のようなカードでもらうようにしています。10バーツほど割高になりますが,300バーツ損するよりはマシと思っています。

 

 

カノムチン

 タイ庶民の味,カノムチンです。カノムチン,見た目は茹で上げた日本の素麺です。水でといた米粉を冷麺のようにしてつくったカノムチンは,できた生麺をカゴに入った状態で売っています。

 食べ方は,カノムチンを器にとって,もやし,キャベツの千切り,インゲン,このインゲン30センチほどの長さがあるのを短く切って,これらの野菜を麺にのせ,細く割いた鶏肉を入れたゲーンキャオワーン(グリーンカレー)のスープをかけて食べます。
 同じ米粉の麺のクウェティオは,箸を使って食べますが,カノムチンはスプーンとホークで食べるのが決まりのようです。

 とりあえずタイ料理は野菜をたくさん食べます。カノムチンもぶっかけ飯の範疇のようで,ぶっかけ飯屋のテーブルには写真のような無料の野菜がおいてあるので自由に食べます。

 タイ人は,食器にお金を使いません。ホテルや超高級レストラン以外の食器はプラスチックが相場です。それも揃っていたためしがありません。とりあえず料理が美味ければよしに徹しています。