ビエンチャンの旅

ビエンチャンの旅をまとめてみる。

 タイの首都クルンテープバンコク)のフアラムポーン駅から,ラオスの首都ビエンチャンへ行く。写真はフアラムポーン駅の正面玄関である。乗客は,タクシー,バス乗り場,地下鉄に直結している正面左を利用しているので写真で見るフアラムポーン駅は殺風景である。

 駅構内はたくさんの人たちで,大きな待合室というのかコンコースである。坊さんや小生のような老人は椅子に座り,その他の人たちは地べたに座って列車が入線してくるのを待つのである。正面の大きな額はチュラロンコン大王である。タイの欧米化〈近代化)に貢献された王様で,鉄道事業もチュラロンコン大王の業績と思われる。大王の額の下は,日本で云うところの改札口である。その両サイドはキップ売り場になっていて,私もふくめ外国人は左側でキップを買うことになっている。
 
 小生は,駅弁がわりに駅前の屋台でカオニャオ(蒸かしたもち米)とレバーと焼き鳥の串を買う。食料の入ったビニール袋と砂糖がたっぷり入った緑茶を下げて大王の額の下をくぐり,ラオスとの国境の街ノンカイ行きの列車が出発するホームへと向かった。

 小生は,エアコン付き2等寝台下段で,ノンカイまで758バーツである。ちなみに3等車座席は253バーツであるどこ
 
 タイ国鉄のエアコン付き2等寝台の車内の様子である。写真の少女たちが列車に乗り込んできた。両親と妹,それから両親のどちらかの母親である。列車の発車間際におばあさんを置いて家族たちは帰っていった。

 20:00発の列車は20分遅れで出発。タイ鉄道は改札口がないので,列車が出発してまもなくすると車掌が検札に来る。それから,ベットメーキングが始まる。ベットメーキングは各車両に乗っている担当者が行う。列車に乗ったらこの車両の担当者に自分のキップを見せておくとよい。列車内の放送がないので,目的地の駅が近づくと教えてくれたりする。
 おばあさのところで車掌が何かわめいている。先ほどの妹が乗っていて,おばあさんはベット代を請求されているようだ。おばあさんがバンコクまで孫を迎えにきたのだ。タイにはよくある風景で,地方から出てきた夫婦は国元の親に子どもを預けてバンコクで働くといういやつである。
 列車は翌朝08:25ノンカイ着であるが,この時刻にウドンタニにまだ着いていなかった。
 
 まもなくするとウドンタニ駅に着く,朝の列車内風景である。写真の女性はウドンタニで降りて行った。ラオスへ安く行こうと思ったら,ここで降りてビエンチャン行きの国際バスに乗る方法がある。ビエンチャンのバスターミナルまで80バーツで行くことができる。

 ウドンタニからノンカーイまでの乗車時間は1時間ほど,列車は1時間ちょっと遅れて終着駅ノンカーイに到着した。タイでは,1時間ぐらいの遅れは遅れたうちに入らない。では,何時間遅れたら遅れたことになるのかは知らない。昨夜のおばあさんと孫はノンカーイまで来た。おばあさんは大きめなバックを2つと段ボール箱1つを持って,孫を連れてる。降りられる状態ではないので小生が手を出した。
 到着したホームの向かい側にラオスのタナレイン行きの2両編成の国際列車が止まっている。おばさんと孫をトゥクトゥク の乗り場まで連れていった。イミグレーション行きの乗合トゥクトゥク が呼び込みをしている。前回,ノンカーイに来たとき,乗客が列車から降りたってしまうと,ものの数分で駅前からトゥクトゥク が消えてしまったのを見ていたので,乗り遅れて一人になるとやばい。トゥクトゥク をチャーターしないといけなくなる。駅は街からどはずれのところにあるので,次の列車が来る夕方まで陸の孤島になってしまうのである。ファランが2人乗っていたトゥクトゥク に飛び乗ってしまった。トゥクトゥク 代金30バーツ。ああ,駅,国際列車の写真を撮りそこねた。
 タイ側のイミグレーションである。

 タイでの出国手続きをすませイミグレーションを出ると,メコン川に架かるタイ・ラオス友好橋を渡ってラオス側のイミグレーションへ行く連絡バスが待っているので乗り込む。バス代15バーツである。

 バスの中のようすを見ると,ほとんどがラオス人である。タイ側に出稼ぎにきていた人たちである。バスは友好橋を渡る。

 ラオス側のイミグレーションである。ラオスへの入国手続きを行う。日本人は15日以内の滞在の場合は,ビザは不要である。小生はビザがいらないので,連絡バスを降りたところの窓口で出入国カードをもらい記入した。

ラオス入国カード記入で注意する点

  • ◯ ARRIVAL CARD(入国カード)
  • Entry Point(入国地点) この欄は Ariportを書くようになっているが,陸路からの入国なのでFriendship Bridgeと書く。
  • Place of Birth(出生地) 出生地なんて何故必要,へーという感じだ。小生現在埼玉県民であるが,生まれは東京なのでTOKYOと書く。
  • ビザ番号,ビザ発行日,ビザ発行場所の記入は不要。
  • Travelling From 昨晩,泊まったところなのでBANGKOKと書いた。
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  • ◯ DEPARTURE CARD(出国カード)
  • 出国カードも入国カードとほぼ同じことを書けば良い。タイの場合,出国カードはパスポートにホッチキスでとめてくれるが,ラオスは出国カードだけをよこすので紛失しやすい。帰りのイミグレーションで出国カードがなくて,トラブっている人がいた。

 タイの入国カードでもそうだが,職業の欄のこと,只今小生無職なので,年金生活者(PENSIONER)と書いているが,正しい使い方なのかどうか知らない。注意されたことがないので,いいかで使っている。
 それから,前回入国したとき,税関申告書を書かされたが今回は書かされなかった。
 
 ラオスのイミグレーションを出て,ビエンチャンまでの足は自分で確保しなければならない。さー,ここでタイ語ラオス語のちゃんぽんでビエンチャンの街の中心部まで行く交渉をしなければいけくなった。街の中心部タラート・サオまで,ソーンテーウ〈乗合トラック)で200バーツで落着した。300バーツ取られてもやむおえない距離であるので納得する。タイのバーツが通用する。