今年の句

今年も,納めの句会は北千住の田毎でした。

今年の句より十句  蕪 素

  葬列に春の光があたりけり

  はだれ雪なにやらゆかし紺屋かな

  春の果頼るは女房だけとなり

  張り終えた網戸を猫は上りけり

  明易し思へる歳を迎へけり

  白を着て役者のまねがしたくなり

  地蔵盆婆がかげろふ九艘泊(兼題)

  時流れ機関庫破れ芒の穂

  何もない町がありけり今年米

  穭田の風に鳥飛ぶ飽海郡