クン MIURA タイのこと

クン MIURA

水は豊富ですよ,一回,スコールが降れば道路は冠水し街がまひするくらあります。

 初めてタイへ行ったとき,飛行機はベトナムのフェの上空を通った。フェとかダナンという地名は,おじさんたちにとっては懐かしい地名。おじさんの高校時代は,ベトナム戦争が真っ最中だったからね。
 フェを過ぎて,しばらくすると眼下の密林の中に茶色のとてつもなく長い道路のようなものが見えてきた。
 バンコクでのチャオプラヤ川を見たとき,バンコクには港があって,街まで汽船が入ってくるのには驚いたね。それから,チャオプラヤ川の澱みを見て,あの道路はメコン川だったんだなと思った。山口淑子さんのお父さんだったかな「五十鈴川の水を黄河に流してどうなるのだ」といわれたことばがあったなと。大陸が色づけした河に透明な川の水を流したところでどうなるのだという軍政への批判だろうね。おそらく,揚子江黄河メコン川チャオプラヤ川と同じような色をしているのだろう。あの色の河と向き合っている人たちには,日本だってアメリカだって勝てなかったのだからね。

 バンコクの水道の水は,河の色から見ればかなり透き通っているが,多少の濁りは残っている。飲む勇気はないが,歯磨きのときなどなどで口に入れても大丈夫なのでシャワーももちろんOKだけれど,床屋は衛生上の配慮から水道水でのシャンプーはやらないのだろうね。

ワット・スタットのトイレのこと:
 有名ではないが,多少観光客も来るお寺さんなので洋式トイレがある。水はタイ式トイレと同様に備え付けの水で流すのだが,桶1杯の水の圧力では流れないので,水溜のバケツでどっと流すしかない。タイ式のトイレは効率がいいね桶1杯で流れるから。


タイ式トイレ:小さな桶で水を汲み,左手で尻を洗い(強制はされないがトイレットペーパーの小ささから手のほうが役に立つ),そして物を流す。


天水甕:雨水をためておく甕,地方の村にも水道はあるが,現在も使われている。
 話がだいぶそれているけれど,東京のようにインフラが整っていることに越したことはないけれど,なれちゃえば,どうということないみたいね。日本の地方だってインフラは整っているけれど,車がないと生活ができないでしょう。お年寄は買い物にも行けないよね。タイでは,冷蔵庫がなくても,毎日の食材は近所の市場にあるからね。
 話はまたそれるが,病院はバス停2つに1軒はある。医療は外貨獲得のための一つでもあるが,日本よりも充実じているみたい。バンコクの地図を見ると病院が多いのには驚くよ。国王・ラマ9世の父親が地方の病院の医師,お母さんが看護師だったことも影響しているようだけれどね。

 軍政については,またの機会にね。