学生になる

 日本でいうところの明朝体のタイ文字なら読める。ゴシック体でかかれたタイ文字の看板もサッとは読めないが,なんとか読める。バンコクのバスの行き先標示も読める。屋台での食事や買い物で使う程度のタイ語はできる。お金のも1バーツから3333バーツの間なら間違いなく言えるし聞き取れるので,バンコク市内をぶらぶらするには不自由しない。が,肝心の息子の嫁と孫との日常会話ができない。息子の嫁が話したタイ語を息子にカタカナ・タイ語で言い直してもらうとわかる始末である。
 9月に孫に会いにタイへ行った。孫の語彙は,おじさんが3年かけて覚えた単語より多い,おじさんの知らない単語を使っているので,それがわかる。そして,タイ人のスピードで「これなあに」とか「どうして」とか質問をしてくる。おじさんは答える単語がわからない。おじさんが覚えていた単語で答えても発音が正しくないので,孫には通じない。
 もう,孫には追いつけないだろうが,何とか孫とタイ語の会話がしたい。来年,退職したら行くバンコクタイ語学校を9月に決めてきたが,一日も早くタイ人について発音を覚えるしかないだろうと,日本のタイ語学校へ行くことにした。今週から,35年ぶりに学生になる。

* 1バーツから3333バーツ:今日のバーツ・円のレートは,1バーツあたり2.69円。おじさんは面倒なので1バーツは3円で計算しているので,3333バーツはおよそ1万円になる。バス代6.5バーツから15バーツ,クイッティアオ30バーツ,散髪代60バーツで,おじさんの生活の範囲では3333バーツ以上の金額は必要がないのである。