諏訪の俳人 岩波其残

「江戸俳画紀行」(磯部勝著・中公新書)を読み、信州諏訪の俳人・藤森素檗(そばく)の句をネットで拾ってみようとしたが、なかった。
変わりに、諏訪の俳人・岩波其残(きざん)の句を拾った。其残も俳画をかく。


 岩波其残 文化12(1815)年〜明治27(1894)年

   長生きがしたくば御座れ花の山

   湖も不尽も寒の仲間哉

   後からいそげとて降霰哉

   噺すのに聞人の眠る火燵哉

   齢までも貰てとるや雑煮箸

   梅が香や客見送りて〆る木戸

   大かたは酒に折れる桜かな

   鬼はそと福は内とて口まかせ


岩波其残を紹介しているHP

  俳人・岩波其残の世界