ビエンチャンの旅 ビアラオ

 夕陽見物の客をねらった屋台,タイと同じく日常の夕飯を提供する屋台が混在してファーグム通りにならんでいる。1軒の屋台でのチム・チュム鍋である。ビールは,ビアラオ・ダム(黒ビール)を飲む。この晩のこの店の客は小生だけだった,店に座って気がついた。車やバイクのマフラーの位置と小生が地べたに座った顔の高さが同じだった。おまけに車が渋滞する地点だったのだ。

 ワット・オントゥの僧坊前のビライラックというレストランで,看板に魚の絵が描いってあったので,ラープ・パーが食べられると思い入ってみた。ラープ・パーのプラー〈魚)は鯰を使うはず,ラープ料理というと肉が一般的であるが,息子の嫁にプラー・デゥク〈鯰)を教えられてからプラー・デゥクを好んで食べるようになった。竹籠に入った蒸したもち米をひとつまみとって丸めてラープ・パーと口に放り込む。ビールはビアラオの大瓶である。
 ああ,タイ語ラオス語のチャンポンだ。プラーはタイ語,パーはラオス語で,両方とも魚の意味である。

 ラオスの朝は,あちこちの通りでビアラオのトラックを見かける。ラオス社会主義国家であることをわすれてしまうBeerlaoのある風景である。

 朝の飲食店,酒屋,雑貨屋の前には,ビアラオの空瓶が入った黄色い連絡ケースが積まれている。ビアラオの社員は一軒一軒,空き瓶を回収して今日の分を納品していく。

●ビアラオを飲んで思うこと
 コンビニでビアラオの大瓶(640ml)の定価をみてびっくりした。8000キープ,桁が多いからではない。邦貨にすると80円なのである。レストランでも,表の看板には10000キープと書いてある。ビエンチャン市内の大方の飲食店のビアラオの大瓶の相場は100円である。小生の好きなビアラオ・ダム(黒ビール)の330mlの小瓶も,他の小瓶と同じく小売6000キープである。
 ラオスの物価はタイに比べて高い気がする。電気とビール以外は輸入品であるからしょうがないのかも知れないが,それにしてもビールは安い,美味いと思う。沖縄で飲むオリオンビールのようなものかな。
 であるからして,ワット・ミーサイあたりのゲストハウスに泊まって,ちょっと食べてビールを飲んで100000キープ以上取られたらボラれているかも・・でも,日本円にしたら大したことはないですね。だけど,ボッタクリした人は大金だと思ってるんですよね。