「ワーニャ伯父さん」を読む

 「ワーニャ伯父さん」を読む。ワーニャ伯父さんの第四幕,ワーニャの科白から「・・・ぼくは四十七だ。六十まで生きるとして,まだ十三年ある。長いなあ!・・・」
 おじさんは,あと九ヶ月で六十歳である。九ヶ月でも長いなあと思うが,おじさんは,ワーニャのように背中で睨み合う虎と龍じゃないが俺の中で俺と俺とが仲違いをしていないので,六十で何かが断ち切れるような気がしている。ちっぽけな夢がある。タイ語ロシア文学を読んでみようという馬鹿げたちっぽけな夢。


*ワーニャ伯父さん ワーニャ伯父さん/三人姉妹 チェーホフ 浦雅春・訳(光文社)
*背中で睨み合う虎と龍じゃないが俺の中で俺と俺とが仲違い タイガー&ドラゴンクレイジーケンバンド