「ゆめ」のなかおどりくらして枯野かな  鈍痴

  来年も生きる予定の賀状書き       鈍痴

鈍痴師匠,癌と戦うつもりでしたが,昨晩,亡くなりました。
昨年10月の句会にて,鈍痴師匠は病気をおして出席,小生の句の前付けのことで「ここまで説明する必要があるのか」と,鈍痴師匠は怒りました。運座のあとの飲み会で,一石さんは「鈍痴は,普段,あそこまでは言わないよ。自分がいなくなったときの会のことを心配して言ったんだな」と,下町の小さな句会のお話です。「うしろかげ」のような世界が今もあるのです。

  「ゆめ」のなかおどりくらして枯野かな  鈍痴