四月の句 蕪素

四月の句

 巣鴨駅窓に花片うごきけり
 用水路流れは流れ花は渦
 蒲団店花雪洞に名ありけり
 花の影風雨多しと青テント
 菜の花の土手に沿う町黒い屋根


 1句目、巣鴨駅で山手線の窓越しに、大粒の雨のように桜の花片が落ちてくる。動くと云う動詞を思いつくのにだいぶ時間を費やしたが、感じがでなかったな。
 4句目、干武陵の勧酒をぱくったけれど、青テントが隅田川沿いのプルーシートと理解されなかったので、何じゃこらで句会での批評はなし。今年の桜は長かったので、じっくり推敲できだが、まだ、花を詠めるようにはなれないな。
 
勧酒  干武陵
 
 勧君金屈旨
 満酌不須辞
 花発多風雨
 人生足別離