清明 杜牧

 朝は雨でしたが,昼前からやっと晴れました。今週はうっとうしい雨が続きちょいと疲れました。ちょいと疲れたを漢詩風に云うと「魂を断たんと欲す」と云うそうです。よけいに疲れるようですが,大げさに云うところが好きです。
 
 清明  杜牧

 清明時節雨紛紛
 路上行人欲斷魂
 借問酒家何處有
 牧童遥指杏花村
 
 
 清明の時節 雨紛紛
 路上の行人 魂を断たんと欲す
 借問す 酒家 何れの処にか有る
 牧童 遥かに指さす 杏花の村
 
 清明は、二十四節季の一つで今頃の時節を指しています。雨紛紛は、雨が煙るように降っているさまです。行人は、藤村の詩にありました遊子悲しむの遊子と同じで旅人です。酒家は、呑み屋です。子どもに呑み屋をたずねるなんぞいいですね。杏花の村はあるのでしょうかね。