したゝかに水をうちたる夕ざくら 万太郎
日暮里渡辺町に住みて
したゝかに水をうちたる夕ざくら 万太郎
花は、寒くて散れないようである。三年前の花のころ、田端
駅で降り、久保田万太郎が住んでいた旧渡辺町辺りを歩き、
おじさんは、
花冷や渡辺町といふところ
と云う句を詠んだ。
おじさんのように、下手なものでも、数打てば当たるで、そ
れらしき句ができてしまうことがある。句を残すか捨てるか迷
う前に、類似句がないかを俳句検索で調べる。
花冷や渡辺町といふところを調べたら、
俳句検索
花冷の百人町といふところ 時彦
ふっとできた句であるが、草間時彦氏のパクリと思われ
てもしようがないね。早々に捨てた。捨てた句を紹介する
のも何だが、とりあえず捨てました。