桜がりきどくや日々に五里六里 芭蕉

 昼の買出しへ、桜が満開です。自転車をちょいと脇に、芭蕉の像の写真を撮りました。

 この辺りは、草加市で、綾瀬川、古綾瀬川、伝右川の合流地点、道も旧日光街道と旧旧日光街道の合流地点。「おくの細道」に、芭蕉は、草加に泊まったことになっているのでの像が立っている。実際は泊まっていない。千住から立って、粕壁(春日部)に泊まったのが史実である。

○おくの細道 草加  より
ことし、元禄二年にや、奥羽長途の行脚ただかりそめに思ひ立ちて、呉天に白髪の憾みを重ぬといへども、耳に触れていまだ目に見ぬさかひ、もし生て帰らばと定めなき頼みの末をかけ、その日やうやう草加といふ宿にたどり着にけり。痩骨の肩にかゝれる物、まづ苦しむ。ただ身すがらにと出で立ちはべりを、紙子一衣は夜の防ぎ、ゆかた・雨具・墨・筆のたぐひ、あるはさりがたき餞などしたるは、さすがにうち捨てがたくて、路頭の煩ひとなれるこそわりなけれ。(角川文庫)
 
 
 芭蕉像のそばに、子規の句碑がありました。
  梅を見て野を見て行きぬ草加まで  子規

 
 
 「桜がりきどくや日々に五里六里」 ちょいと遠回りをして、
 草加市の桜並木のひとつ、葛西用水の桜